ゲーム専用に作られたゲーミングイヤホンは、FPSゲームであれば定位感に優れたイヤホン、迫力を感じたいのであれば低音が鳴るイヤホンがおすすめです。この記事では、オーディオ専門店スタッフがゲームプレイにおすすめのワイヤレス、有線イヤホンを紹介します。
目次
ゲーム向きのイヤホンとは
ゲーミングイヤホンの選び方
おすすめのゲーミングイヤホン有線タイプ
おすすめのゲーミングイヤホンワイヤレスタイプ
さらに高音質を目指すならUAC 1.0対応のUSB DAC
まとめ
ゲームをプレイする際にイヤホンやヘッドホンを装着するという方は多いのではないでしょうか。特にFPSゲームやTPSゲームはキャラクターの周囲の音を感じ取ってプレイをするため、どの位置から音が鳴っているか音の配置関係が立体的に表現されることもポイントとなってきます。
この記事では、特に解像感や定位感に優れたゲームプレイにおすすめのイヤホンを紹介します。さらに高音質を目指す方におすすめな小型タイプのUSB DACを紹介します。ぜひ併せてご覧ください。
まず確認しておきたいのが接続方式です。ゲーム機器によってBluetoothワイヤレス接続やUSB接続が可能か、スマホであれば3.5mmジャックが備えてあるか事前に確認をしておきましょう。
Nintendo Switch | Play Station4 | Play Station5 | スマホ | PC | |
ステレオミニ端子(3.5mm) | 対応 | コントローラーから接続 | コントローラーから接続 | 機種によって異なる | 対応 |
USB | UAC 1.0に対応 | UAC 1.0に対応 | UAC 1.0に対応 | 機種によって異なる | UAC 1.0・UAC2.0に対応 |
Bluetooth | 対応 | - | - | 対応 | 機種によって異なる |
HDMI | 専用スタンド使用時のみ対応 | 対応 | 対応 | - | 対応 |
・PlayStation 5やNintendo Switchに対応しているUSBは、UAC 1.0となります。USB DACを使用する場合は、USB DAC側がUAC 1.0に対応している必要があります。
・Playstationは、対応のUSBオーディオトランスミッターを使用することでBluetooth接続が可能です。
ワイヤレスイヤホンは、ケーブルが無いため装着していても動きやすく、持ち運ぶ際もケースに入れてコンパクトに持ち運べる点がメリットですが、音の遅延や周辺機器の干渉により途切れが発生する場合があります。
最新のワイヤレスモデルの中には遅延をほとんど感じない、高音質なモデルも登場していますので快適にプレイしたい方におすすめです。
一方で有線イヤホンは、通信の干渉がないため音の遅延がなく、充電の必要もありませんが、ケーブルがあると動きずらいという点がデメリットです。Bluetoothワイヤレス接続は、圧縮したデータを飛ばした音声となりますが、有線接続は、圧縮しないので音質を保ったまま高音質な音を楽しむことができます。
特に音質を重視したいFPSゲームや遅延がプレイに影響する音ゲーをプレイしたい方には有線イヤホンがおすすめです。
操作しているキャラクターの視点でプレイするFPSゲームや、キャラクターの後方の視点でプレイするTPSゲームをプレイする場合は、どの位置から音が鳴っているか、音の配置関係が非常に重要なポイントになります。
そこで近年特に注目されているのが、音楽制作やDTM作曲・動画編集向けに作られた、解像度が高く、フラットな周波数特性、偏りが少なく原音に忠実な音質が特徴のモニターイヤホンです。
音の配置表現が忠実に再現されるモニターイヤホンを使用することで、繊細な音を聞き分けることができるので、より一層ゲームを楽しむことができます。
臨場感や迫力のある音も楽しみたいバトルやアクションが楽しめるゲームであれば、没入感のある広めの音場や低音重視のイヤホンがおすすめです。
ドライバー | ダイナミック型 | ドライバー数 | 6mmφダイナミック |
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形式 | カナル型 | 周波数応答範囲 | - |
入力感度 | 101dB/mw | インピーダンス | 18Ω |
【商品情報】final VR3000 for Gaming
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ドライバー | ダイナミック型 | ドライバー数 | 6mmφダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」×1 |
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入力感度 | 102dB | インピーダンス | 18Ω |
コネクター | - | プラグ | 3.5mm3極 |
【商品情報】final VR2000 for Gaming
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木
ベースラインの力強さと中高音域の鋭い鳴らし方がとても印象的で音に少々角があり、女性ボーカルのサ行やトランペットのハイトーンは耳に鋭く響きます。ダイナミックドライバーらしい音の深みは少しフィルターがかかっており、このフィルターが取れればクリアに再生してくれそうだと感じました。ただ、音場感は広い印象です。
続いてSUPERIOR Cable 4.4で試聴しました。縦と横の音の広がりがより明瞭に感じられるようになり、細かな動きもしっかりと聴けます。音の力強さも増して、より濃くなった印象です。4.4mmのバランス接続が可能なDAPをご使用の方は、このケーブルを接続したSUPERIORがおすすめです。(スタッフレビューより引用)続きをみる
ドライバー | ダイナミック型(10mm径シングルフルレンジ) | ドライバー数 | 1DD / 1ドライバー(片側) |
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入力感度 | 100 dB SPL/mW | インピーダンス | 16Ω |
コネクター | カスタムIEM 2pin | プラグ(金属スリーブ使用ストレート) | 3.5mm3極 |
【商品情報】qdc SUPERIOR
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形式 | 密閉型 | ドライバー | ダイナミックドライバー |
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最大入力 | - | インピーダンス | 17Ω |
音圧感度 | 107 dB SPL/mW | 再生周波数帯域 | 21Hz - 17.5kHz |
【商品情報】SHURE SE215 Special Edition
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形式 | 密閉型 | ドライバー | 16mmダイナミック型、ドーム型(CCAW採用) |
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最大入力 | 500mW(IEC) | インピーダンス | 16Ω(1kHzにて) |
音圧感度 | 108dB/mW | 再生周波数帯域 | 3 - 28,000Hz(JEITA) |
【商品情報】SONY MDR-EX800ST
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:根本
RS ONEにAET07(シリコン)を装着して試聴
硬質でキレの良い低域と、おなじくシャープな高域が特徴的なカッチリしたサウンドという印象です。音場はあまり広くはありませんが、定位感はなかなか優秀。
打ち込み系で定位をいじりまくっているような曲が楽しく聴ける音作りになっているかと思います。反面、低域がスッキリしすぎている傾向があるので、音圧を耳に感じたいような場合にはちょっと物足りなさを感じるかも知れません。
RS ONEにAET02(フォーム)を装着して試聴
硬質な音表現と定位感の良さはAET07と同じですが、低域の量感がぐっと増して、若干中低域の主張が強くなる感じです。ハイトーンの女性ボーカルなどはAET07だとやや刺激が強い感じもありましたが、AET02ではそのあたりもちょっと丸くなり聴きやすいバランスに。
ちなみにSednaEarfit Crystalで聴いてみると、AET07とAET02のちょうど中間くらいのサウンドバランスとなりました。イヤーピースひとつで音の傾向がガラッと変わるイヤホンとして、非常に遊びがいのあるモデルになっているのではないでしょうか。続きをみる
ドライバー | ダイナミック型 | ドライバー数 | 9.2mm 径密閉ダイナミック型ドライバー(ミリンクス EL ドライバー)×1 |
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入力感度 | 108dB/1mW | インピーダンス | 32Ω@1KHz |
コネクター | Pentaconn EAR コネクター(Long-Type) | プラグ | 3.5mm3極 |
【商品情報】Acoustune Monitor RS ONE
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ノイズキャンセリング | 対応 | 外部音取込 | 対応 |
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マルチポイント | - | 無線方式 | 2.4GHzワイヤレス・LE AUDIO LC3 |
防滴・防水 | IPX4相当 | 連続再生時間 | USBトランシーバー接続:最大12時間(NC OFF)・最大11時間(NC ON) |
【商品情報】SONY INZONE Buds
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ノイズキャンセリング | 対応 | 外部音取込 | 対応 |
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マルチポイント | - | 無線方式 | 2.4GHzワイヤレス・Bluetooth5.2 |
防滴・防水 | IPX4相当 | 連続再生時間 | 最大8時間(ANC OFF) |
サイズ(W幅×H高さ×D奥行) | 39.8×68.4×16.5mm | 重さ | 40g |
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接続方式(入力) | Type C (UAC 2.0 / UAC 1.0 切替可能) | Bluetoothコーデック | SBC、AAC、aptX HD、LDAC |
接続方式(出力) | 3.5mmアンバランス出力 (CTIA規格4極マイク・コントローラー入力対応)、4.4mmバランス出力(5極GND結線あり) | 電源方式 | USB(Type-C)/ 電源バッテリー |
【商品情報】Astell&Kern AK HB1
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スタッフレビュー
フジヤエービックスタッフ:唐木
左右の分離感が良くなり、音の情報量がグッと増え、音圧も高くなりました。一音一音のアタック感が明瞭になり、楽曲の全てを余すところなく表現しているように聴けます。
また、縦と横の音の広がり、奥行き感も感じられ、どこでどの楽器が鳴っているのか頭の中でイメージしやすく、その場で聴いているかのうような臨場感と迫力があります。音の情報量だけでなく、音に立体感もあるので、いつも聴いている楽曲も新たな発見があり楽しいです。
Astell & Kern のDAPにも搭載されているDAR(デジタルオーディオリマスター)も試聴しましたが、音質はミドルクラスのDAPレベルに仕上がっていると感じました。(スタッフレビューより引用)続きをみる
入力 | USB Type-C (UAC 2.0 / UAC 1.0 切替可能) | 出力 | 3.5mmアンバランス出力 (3極)、4.4mmバランス出力(5極GND結線) |
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DAC | AKM AK4493S | 対応形式 | PCM : 384KHz/32bit、DSD : DSD256(11.2MHz/1bit) ステレオ |
サイズ | 29.5mm × 64.5mm × 14.5mm | 重量 | 約31g |
【商品情報】Astell&Kern AK HC4
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入力 | USB Type-C | 出力 | 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス |
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DAC | ES9069Q×2 | 対応形式 | PCM768kHz/32bit、DSD512/1bit、MQA |
サイズ | 約64.0mm x 27.7mm x 12.7mm | 重量 | 33.5g |
【商品情報】FIIO KA17
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