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2024.05.09
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AKG N5 Hybrid レビュー | AKGサウンドと最新テクノロジーが融合したワイヤレスイヤホン

AKG N5 Hybrid レビュー | AKGサウンドと最新テクノロジーが融合したワイヤレスイヤホン

AKG N5 Hybrid をオーディオ専門店スタッフがレビューします。新世代コーデックLC3plus対応ドングル接続で中高域メインのAKGサウンドを高音質で楽しむことができる、AKGが久々にリリースするワイヤレスイヤホンを詳しく紹介します。

フジヤエービック店舗イメージ
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AGKとは

AKG(アーカーゲー)は1947年、オーストリアの物理学者・発明家のラドルフ・ゲリケ博士とエンジニア兼セールスマンのアーンスト・プレス氏によって”音楽の都”ウィーンで設立された歴史ある音響ブランドです。この特徴的なブランド名は「Akustische und Kino-Geräte Gesellschaft m.b.H.」(日本語に直訳すると「音響および映画用装置の会社」)の略で、オーストリアの公用語であるドイツ語読みで「アーカーゲー」と呼ばれています。

ゲリケ博士とプレス氏のスライドイメージ
ゲリケ博士とプレス氏(AKG新製品発表会より)

そのAKGから久々の新製品が、しかも2モデル同時に発表されました!そのうちのひとつがこちらの完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」です!

N5 Hybridがケースに入っている画像
N5 Hybrid

今回はこのN5 Hybridについて、その特徴と音質をお届けします。

N5 Hybridの特徴

パッケージ

まずはパッケージの内容からご紹介しましょう。透明なブリスターにはイヤホン本体とイヤーピース(S/M/Lの3サイズ・Mはイヤホンに装着済み)、Type-C→A変換アダプタ、そしてなにやらUSB Type-C端子のついた小さな装置がそれぞれ格納されています。そのほかの付属品は充電用USBケーブルに充電ケースと、先ほどの”小さな装置”を覗けば一般的な完全ワイヤレスイヤホンと同じような内容です。クイックガイドなどのドキュメント類も付属しています。

カラーは今回サンプルとして使用したブラックとホワイトの2色展開となっています。

N5 Hybridのパッケージの画像
N5 Hybridのパッケージ内容

イヤホン本体

こちらがイヤホン本体。いわゆるスティック型の完全ワイヤレスイヤホンですが、やっぱり「AKG」のロゴが入ると特別感がありますね。

N5 Hybrid本体の画像
N5 Hybrid本体

点字表記

イヤホン本体上部には左右を示すL/R表記のほか、点字でL/Rを示すドットも刻まれています。

N5 Hybrid上部の点字表記部分の画像
点字ドットで左右を表示

ステム

ステム(軸)は完全ワイヤレスイヤホン特有の短めタイプです。本体内側にはこれまでのAKG Nシリーズ同様、モデル名が刻まれています。

ステムの画像
ステムは短いタイプ

専用アプリ

完全ワイヤレスイヤホンには欠かせない専用アプリ「AKG Headphones」ももちろん提供されています。アプリからはノイズキャンセリングおよび外音取込の切替、タッチ操作のカスタマイズ、各種イコライザー設定といったことはもちろん…

専用アプリの画面イメージ
専用アプリ・AKG Headphones

フィット感テスト機能

「最適なフィット感をテストする」機能も搭載されています。使い方は簡単、イヤホンを装着してからスタートボタンを押すと流れてくるチェック用サウンドを数秒間聴くだけです。ためしに右のイヤーピースを外した状態で実行してみたところ、このとおり「不完全な密閉状態」と指摘されてしまいました。自分に合ったイヤーピースのサイズはどれだろう…とお悩みの際にはぜひこの機能でご確認ください。

アプリのフィット感の画面イメージ
フィット感のテスト

新世代コーデック「LC3plus」に対応

N5 HybridはSBC、AAC、LDACといったおなじみのコーデックのほか、新世代コーデック・LC3の拡張版である「LC3plus」にも対応しています。このLC3plusは従来コーデックよりも低遅延で接続の安定性も高く、96kHz/24bit相当のハイレゾ音声伝送が可能というまさにオーディオのための”新世代コーデック”なのですが、まだまだ対応機器が少ないのが現状です。

そこで活躍するのが、N5 Hybridに付属する”USB Type-C端子のついた小さな装置”こと「ドングル」です。これをスマートフォンなどに装着することで、もともと非対応の機器でもLC3plusでの接続が可能となります。つまり、Type-C端子を搭載したiPhone15でもLC3plus接続で音楽を楽しむことができるのです。

LC3plusのドングルの画像
LC3plus接続を可能にする「ドングル」

ドングル

ドングルを装着した状態では、アプリ上でもスマートフォン内蔵のBluetooth接続かドングル接続かを選択可能になります。現在の接続先はイヤホン画像の上に表示されるので、変更時にはここをタップすると切替メニューが表示されます。

なお、現時点ではドングル接続時にはイヤホン側からの操作やSiriなど音声アシスタント機能が利用できないようです。これらは今後、ファームウェアのアップデートで改善される予定とのことです。また、このドングルはN5 Hybridとの組み合わせでのみ動作が保証されているため、他の製品では基本的に使用できないとのことでした。

ドングル接続の画面イメージ
ドングル接続とBT接続は切替可能

N5 Hybridの音質レビュー

それでは音質の方もチェックしてみましょう。N5 HybridとiPhone15 Pro Maxをドングル経由で接続し、サブスク音源(ロスレスおよびハイレゾ)で何曲か聴いてみました。なお、ノイズキャンセリング機能はON、イコライザはOFFにそれぞれ設定しています。

N5 HybridとiPhone15 Pro Maxを接続

N5 HybridとiPhone15 Pro Maxの画像
N5 HybridとiPhone15 Pro Max

中高域をメインとしたサウンドバランスに広い音場と、いわゆるAKGサウンドがそのままワイヤレス化されたような印象です。低域はタイトながら芯があるので線の細さは感じさせず、AKG特有の繊細さとともに必要充分なパンチ力を持っているかと思います。

ここでドングル接続からBluetooth接続(AAC)に変更してみます。するとサウンドバランスは低域の量感が増えて中低域がメインになり、音場もぐっとリスナーに近くなるような変化がありました。さらに大きく変化したのが音の鮮度感で、こうして比較するとLC3plus接続時のS/N比の高さが非常にわかりやすく体感できるのではないでしょうか。

一方で、音質面ではたしかに優れるLC3plus接続ですが、バッテリー消費面ではBluetooth接続時のイヤホン単体の連続再生時間が約8時間(ノイズキャンセリングON)であるのに対し、LC3plus接続時の連続再生時間は約4時間(ノイズキャンセリングON)と半分になってしまうなど運用面では不利なポイントもあります。高音質とバッテリー消費量はこのモデルに限らずどうしてもトレードオフの関係になってしまうため、ここは利用シーンに応じた切り替えが必要ですね。

ノイズキャンセリング対応外部音取込対応
マルチポイント対応片耳モード-
対応コーデックSBC、AAC、LDAC、LC3plus(USB ドングル使用時)※LC3 はファームウェアアップデートにより予定連続再生時間ANC オン時:最大約8時間/ 最大30時間(ケース込み)

【商品情報】AKG N5 Hybrid

» 詳細を見る

AKG N5 Hybrid

まとめ

AKGが久々にリリースする完全ワイヤレスイヤホン「N5 Hybrid」は、
・77年に渡る歴史を誇るAKGサウンドと最新テクノロジーが融合したモデル
・充電ケースに収納できる”新世代コーデック”LC3plus対応ドングルつき
・中高域メインのAKGサウンドでLC3plus接続の高音質を楽しむことが可能

と、AKGファンの方はもちろん、特にこれまで高音質コーデックの恩恵を受けられなかったiPhone15ユーザーの皆様にはぜひ一度お試しいただきたい完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

N5 Hybridは本日よりご予約受付開始、発売は5月17日予定となっております。店頭試聴機もご用意しておりますので、ぜひ店頭でAKGの再始動(Rebirth)をご体験ください!

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