革新的な特許取得済み「和鳴」はXTMシリーズの象徴ともいえるモデルで、独自の音響構造を採用し、3基の10mmフルサイズ・ダイナミックドライバーと4つのチャンバーを、極めてコンパクトな筐体に収めることに成功しました。 「和鳴」は3基の異なる特性を持つ10mmフルサイズ・ダイナミックドライバーを採用し、それぞれに最適な音響構造を割り当てることで、各ユニットが持つ性能を最大限に引き出す設計を実現。水月雨の高度な技術によって、この複雑な音響システムが成立し、限られたサイズの中で驚異的な音響パフォーマンスを実現しました。

新たなガラス成形技術を活用し、ミクロン単位の薄さを誇るガラスドーム振動板を開発。従来の金属振動板を大幅に上回る剛性と優れたダンピング特性を持ち、伸びやかで繊細な高域表現を実現しました。
さらに、柔軟性の高いエッジを採用することで、非線形歪みを低減し、中域の厚みを向上。ボーカルの表現力を強化し、より豊かで自然な音色を再現します。

磁気回路にはN52グレードのネオジムマグネット2基と磁性体3枚を組み合わせた「内外複合磁気回路」を採用。軽量なOFC ボイスコイルと組み合わせることで、高効率かつ低歪みのトランスデューサーシステムを構築し、振動板のポテンシャルを最大限に引き出しています。

2 基の10mmダイナミックドライバーによる低域再生を採用し、水月雨の代表的な「水平対向ダイナミック構造」によって、磁気回路の効率を向上。ダイナミックレンジを拡大し、低歪みで力強い低音を実現しました。 各ダイナミックドライバーにはN52ネオジムマグネットを搭載した内磁型磁気回路を採用し、軽量なCCAWボイスコイルを組み合わせることで、高い駆動力と透明感のある低域を提供。コンポジット・サスペンションエッジ振動板の採用により、歪みを抑えつつ、豊かで力強い低域を表現します。

複数の大口径ダイナミックドライバーを用いて、HRTF（頭部伝達関数）に基づくターゲットカーブに最適化することは、決して容易な挑戦ではありません。現時点において、公開されている情報の範囲内では、これを成功させた事例はほぼ存在していません。
しかし「和鳴」は、この難題を克服し、VDSF Target Responseに高い精度で適合。さらに、実際の耳道特性やリスニング体験に基づく調整を加えることで、マルチダイナミック構成ならではの高解像度と豊かなダイナミクス、正確な音色定位、そして心地よいチューニングを実現しています。

多くのバランスド・アーマチュア（BA）やハイブリッド型イヤホンと比較して、ダイナミックドライバーは本質的に低歪みであることが知られています。「和鳴」は水月雨の特許技術と高度なチューニング技術を融合し、一般的なマルチドライバーモデルを凌駕する超低歪みを達成しました。 1Pa 音圧下において、全帯域での非線形歪みは0.1%以下という驚異的な数値を記録しています。

物理分割と回路制御を組み合わせたハイブリッド・クロスオーバーデザインにおいて、水月雨は豊富な経験を持ち、数多くの高性能モデルを開発してきました。 「和鳴」は新しい特許技術に基づき、全帯域で一貫した位相特性を実現。マルチドライバー構成のイヤホンにありがちな帯域のつながりの問題を徹底的に排除しました。

「和鳴」の複雑な音響構造は、極めて高い製造精度と安定した量産品質が求められます。 水月雨は、業界トップの3Dプリント供給業者「ハイガー」と長期的な戦略的パートナーシップを結び、高精度DLP-3Dプリント技術の継続的な改良を実施。これにより、エンジニアの革新的なアイデアを具現化する環境を整えています。

0.78mm 2Pin コネクタ
高品質ケーブル標準付属
3.5mm/4.4mm 脱着式プラグ